四季 秋&
四季 冬:
森 博嗣(著)
読み終わり。はじめに、『秋』の印象が強くて、『冬』にあまり記憶が無い自分。
●秋
久しぶりに登場の萌絵ちゃんと犀川先生。二人のやり取り一つ一つに歓声を上げ、げらげら笑い、はたから見ると変質者に成り下がる私。しかし、よくよく考えると、違和感あり。ようやく気が付いたのは、『西之園萌絵が、普通に見える』事でした。
S&Mシリーズの頃の彼女は、絵に書いたようなお嬢様で、頭も良く、人がおよそ到達できないような超計算能力を持ち、自由で、いつも輝いていた印象があります。けれども、『四季』シリーズを読み通していたので、更にその上を行く、もはや人として分類して良いのかも迷うような天才・四季と比べると、萌絵ちゃんが普通に見えるんだよぅ。ああ、驚いた。
この話は、二組のカップルが出てくるのですが、二組ともお幸せに。よかったね。よかったね。また、久しぶりに紅子さんに出会えてそれも嬉しく。皆、お幸せに。
●冬
怖いのは、どこまでが現実でどこまでが四季の頭の中なのかと言う事。人類を、シミュレーションしているんですかね? ゲームのシムシティみたいに。怖い怖い。
そうして、彼女の物語は、別の出版社の『女王~』シリーズに続いて行くんですね。それは、分かりました。
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